真性包茎で男性不妊に!?仕組みや症状まとめ

真性包茎という言葉は、男性であれば多くの方がご存知でしょう。
日本人には仮性包茎と呼ばれる陰茎の方が多い傾向ですが、この場合は亀頭のみが皮で覆われているのを指します。
それとは反対に、陰茎すべてが皮で包まれているのを真性包茎と呼びます。
医学的には疾病に位置付けられており、泌尿器科を受診すれば必ずと言っていいほど治療を勧められるほどです。
その理由は別の疾病を誘発することはもちろん、男性不妊症を発症するリスクもあるからです。
そこでここでは、真性包茎の概要から治療法を詳しく紹介していくので、参考にしていただけると幸いです。

真性包茎とはどのようなもの?

包茎には仮性と真性の2種類が存在します。
日本泌尿器科学会が調査をしたところ、日本人男性の約67パーセントが仮性であることがわかりました。
残りの25パーセントが真性であり、陰茎のサイズが10センチメートル以下で勃起をしても大きくならないというのが特徴です。
仮性なら勃起をすれば皮がめくれる特徴があるので、異性と関係を持つ際も何ら障害はありません。
ところが真性だと陰茎全体が皮で覆われているため、大きくなることもないわけです。
EDという疾病を誘発することも多く、早急に治療をしてコンプレックスを除去することを学会では推奨されています。
真性の場合はおもに「ピーリング」と呼ばれる治療で解消さえ、最近ではメンズ専門クリニックや美容外科などでも対処をなされています。
医療機関を受診すれば公的保険を適応されるので、比較的お安い医療費で治療を受けられるのも特徴です。
素人では自身の包茎の度合いを正しく把握できないものでしょう。
もしも真性包茎であれば、今後成長するごとに新たな健康問題も発生するかもしれないので、早い段階で医療機関を受診して治療を受けることが望ましいです。
まだ未成年であれば、保護者に付き添ってもらいましょう。

真性包茎を治療する方法

1990年以降、国内では包茎治療が一般的となりました。
1980年代までは医療機関の形成外科や泌尿器科でしか実施をされておらず、必ず入院をして外科的な処置を受けないといけませんでした。
身体の具合が悪くないのに入院をして、さらに麻酔をした形で手術を受けるのは怖いものです。
この理由からさほど普及はしませんでしたが、現在では日帰りで身体に負担が掛からない手術へと変貌を遂げています。
おもにメンズ専門クリニックと美容外科で実施されているものが、「ピーリング」と呼ばれる治療です。
これは高性能な医療用レーザー照射器を使用するもので、陰茎にレーザーを当てて皮を取り除くのが特徴となっています。
亀頭だけでなく陰茎全体に作用をするので、真性包茎であっても問題なく治療を推し進めることが可能です。
皮膚にはレーザーは触れないので痛みを感じることもなく、約10分ほどで治療は終わります。
麻酔は不要で入院もする必要がないことから、2020年12月には約100万人もの男性が全国各地の施設で治療を受けたほどです。
費用は約15万円前後と若干お高いですが、この中に術後のアフターケア費用も含まれているのでお手頃価格といえるでしょう。

真性包茎は男性不妊を招く!

陰茎が皮で覆われていても、健康に問題がなければそのままで良いと思われるかもしれません。
ところが2005年に日本泌尿器科学会と日本産婦人科学会が共同で研究をおこなった結果、真性包茎の男性はそうではない方と比べて約15倍のリスクで男性不妊症を発症していることが明らかとなりました。
この結果は大きな波紋を呼び、少子化問題に発展するとまで言われたほどです。
なぜ真性包茎だと男性不妊になるリスクが高くなるのか、それは射精がおこなえないからというのが大きな理由です。
亀頭だけでなく陰茎も皮で覆われていることで、陰茎は勃起をしません。
異性と関係を持つ際も、脳は興奮をしていて勃起を促そうとしていますが、それに正しく反応することができず、精巣から射精がおこなえないというわけです。
この状態が長い期間も続くと精子も生成されなくなり、必然的に不妊症へとステップを進めることになります。
15歳から25歳の10年間の間に真性包茎の治療をすれば、そのリスクを回避することができると両学会では発表をなされました。
まだ未成年のお子さんが真性包茎であれば、親御さんが進んで医療機関を受診させ、早い段階で治療を実施しましょう。

まとめ

以上、真性包茎の概要と男性不妊症を誘発する可能性について見ていきました。
仮性包茎よりも割合は低いとはいえ、国内には約600万人もの方が真性包茎を持っています。
健康には一切害がないように見られていましたが、日本泌尿器学会と日本産婦人科学会の共同研究で、男性不妊症を発症するリスクを持ち合わせていることが明らかとなりました。
これは早い段階で治療をすれば問題がないのですが、年齢を重ねるごとに発症リスクが高くなります。
なるべく若いうちに治療をするのが望ましいので、お子さんが真性包茎であれば、保護者が率先して治療を提案しましょう。

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